第26号 創経 経営システム工学科同窓会報を4回に渡り,毎週木曜日に公開していきます.
経営システム工学科の紹介
経営システム工学科とは(設置の目的)
経営システム工学科の目的は、「経営」(ここでいう「経営」とは会社や企業の経営の意味よりもずっと広く、社会の様々な領域において日々繰り広げられている多種多様なマネジメント技術を指します)を数理的に理解し、新企画を生み出せる能力を身につけた学生を育てることにあります。このような「経営」の問題に対して「数理」を基礎としてシステム工学的に解決を図ろうとする立場を「経営システム工学」と呼び、私たちの学科はそれぞれの教員の専門を生かし、種々の問題にアプローチしながら、学生の教育と研究に取り組んでいます。
学部・学科再編のため、2007年度末をもって経営工学科も改組となり、カリキュラムの整理と再構築に伴って教員組織の変更も行われました。2008年4月から理工学部・経営システム工学科が発足し、新しい入学生を迎え、以下の4つのカリキュラムの柱(コースと呼んでいます)を有する教育と研究が始まっています。
・数理システムコース: 数理計画数学、確率統計、解析数学、代数学の基礎的研究と応用、最適化やシミュレーション手法の修得を基礎とした科目群
・企業システムコース:金融工学、確率統計、数理計画数学、解析数学、代数学の基礎的研究と応用などを基礎とした科目群
・社会システムコース:経済分析、確率統計、金融工学、解析数学、代数学の基礎的研究と応用などを基礎とした科目群
・生産システムコース:生産管理、ソフトウェア開発管理、確率統計、解析数学、代数学の基礎的研究と応用などを基礎とした科目群
右上の図は、経営システム工学の扱う分野の関係図を描いたものです。上述のオペレーションズ・リサーチがコアとなり、それを支えるのは、シミュレーションなどを行うためのコンピュータ利用技術、また解析学や代数学の理論となります。また、確率・統計や数理計画法の知識や技術を駆使することによって、経済分析、金融工学、生産・管理といった応用分野へのアプローチを図るという構成となっています。さらに、非常に大まかに言えば、経済分析、金融工学、生産・管理の部分はそれぞれ、
1.経済の方向性の理解(経済分析)
2.資金調達の仕組み(金融工学)
3.生産などの事業計画と遂行(生産・管理)
を担うことになります。
このような教育を行うスタッフをご紹介するため、以下に現在の教員構成を示します。