小さな参加は大きな一歩

理系同窓会 会長 宮下清栄
この度理系同窓会の会長を拝命いたしました宮下(1973年3月工学部土木工学科卒)です。皆さまへのご挨拶が遅くなり大変申し訳ありませんでした。
大学院を修了後母校に奉職し、工学部同窓会当時はミスター同窓会の高橋事務局長初め諸先輩にお尻を叩かれながらお手伝いをしておりましたが、デザイン工学部が市ヶ谷田町に移転してからは学科同窓会活動に注力し、理系同窓会とは疎遠になっておりました。
同窓会創立60周年という長い歴史と伝統を有する本会の会長という重責を担うこととなり、大変光栄に存じますとともに、その責任の重さを改めて感じております。微力ではございますが、会員の皆様のお力添えをいただきながら、本会のさらなる発展に尽力してまいる所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
現在、私たちを取り巻く社会は、AIやデジタルトランスフォーメーション(DX)の急速な進展、脱炭素社会の実現、人口減少・少子高齢化への対応、大規模自然災害への備えなど、これまで経験したことのない大きな変革期を迎えています。こうした時代だからこそ、科学技術を基盤とする理系人材には、専門知識だけでなく、分野を超えて課題を解決する力、そして社会に新たな価値を創造する力が強く求められています。
同窓会もまた、学際的な交流を支える場として、学部学科や世代、地域を超えたネットワークづくりを積極的に推進してまいりたいと考えています。
とりわけ、若手の同窓生にとって同窓会が、職場や家庭とは異なる「第三の居場所」として機能することは、これからの同窓会活動において極めて重要であると考えております。気軽に参加でき、肩書や年齢にとらわれず、安心して語り合える場があることは、若い世代にとって大きな支えになります。そのために、まずは参加しやすい交流の機会を増やしてまいります。たとえば、少人数の懇談会、オンライン交流会、学部横断の若手交流イベント、仕事帰りに立ち寄れる気軽な集まり「HOSEI TECH Café」など、負担感の少ない企画を充実させること。また、同窓会を「相談できる場」「学び合える場」として活用していただけるよう、先輩同窓生とのメンター的なつながりを強めてまいります。就職、転職、資格取得、研究、キャリア形成など、若手が抱える悩みや関心に対して、経験豊かな先輩が助言できる仕組みを整えることで、同窓会が実践的な支援の場となります。
加えて、SNSなどにより情報発信もより充実したものに改善し、オンラインと対面を組み合わせた柔軟な運営により忙しい若手世代にとって参加しやすい環境づくりにつながるように務めます。
また、理系同窓会の活性化に向けて、まず大切にしたいのが、各学科の同窓会です。卒業生にとって、学んだ専門分野や恩師、学生時代の仲間とのつながりは、同窓会活動の原点ともいえるものです。そこで、各学科の同窓会をより活発にするとともに、学科同窓会同士が情報を共有し、互いに交流できる仕組みを整えていきたいと考えています。理系同窓会は、各学科の活動を支援するとともに、学科や学部を越えた交流の「ハブ」としての役割を担います。普段はそれぞれの学科を大切な「ホーム」としながら、時には専門分野を越えて集まり、新しい人との出会いや知識の交流が生まれる。そのような重層的なネットワークを築くことで、法政大学理系同窓会ならではの強みを生かしてまいりたいと思います。
結びに、会員の皆様お一人おひとりのご理解とご協力が不可欠です。特に若い世代の皆様には、同窓会を気軽に立ち寄れる第三の居場所として、ぜひ積極的に活用していただきたいと願っております。皆様との対話を大切にし、参加してよかった、つながっていてよかったと思っていただける同窓会づくりに努めてまいります。今後とも変わらぬご支援、ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げ、会長就任のご挨拶といたします。
(2026年9月30日)