第26号 創経 経営システム工学科同窓会報を4回に渡り,毎週木曜日に公開していきます.
経営システム工学科卒業生を迎え新たな旅立ち
3月11日の東日本大震災により、小金井キャンパスにおいても大きな被害が出て、当分の間、構内立ち入り禁止となりました。3月24日の卒業式は、中止となり、卒業祝賀会の開催もできないまま、卒業生は個人的に学位記を受け取り、学び舎を去っていきました。そのような状況の中で3月26日に開催を予定していた定例総会・理事会・懇親会も平常な状況にもどるまで延期し、6月18日の開催となりました。
ファカルティ倶楽部において午後2時から開催された総会・理事会は、林会長を議長として、第1号議案2010年度事業報告と収支決算報告、第2号議案2011年度事業計画と予算案を審議し、承認されました。
第3号議案は、昨年度の定例総会・理事会で承認されて設置した「将来検討委員会」からの答申を受けて、審議が行われました。「答申」の主な内容は、経営システム工学科卒業生を正会員とし、経営工学科同窓会を従来通り継続するものでありました。複数の理事の中から賛成の立場からの意見が出されました。審議の結果、挙手による賛成を求めたところ、これを全会一致で承認しました。
第4号議案は、これに伴う規約の一部改正を全会一致で承認しました。経営工学科同窓会63年の長い歴史の中で、記念すべき総会・理事会となりました。
総会・理事会終了後、経営システム工学科主任教授木村先生を迎え、ご挨拶を頂き、和やかに懇親会を行い親睦を深めました。
記念すべき歴史的な総会・理事会:小金井キャンパス・ファカルティ倶楽部
写真提供:鈴木昌治君(57年卒)
逆境の中の継続 経営工学科同窓会長 林 秀人
経営工学科同窓会員の皆様におかれましては益々ご健康にてご活躍のこととご推察致します。
日頃同窓会活動につきましては諸般ご協力賜わり心より感謝申し上げます。
去る6月18日経営工学科同窓会総会において、「将来検討委員会」の答申を受けて、理工学部経営システム工学科の卒業生を包含し、従来通りの同窓会活動を継続する事が満場一致で承認されました。ここに至るまでには、「将来構想委員会」の度重なる真摯な会議、経営システム工学科の先生方のご尽力そして同窓生皆様のご理解、ご協力の賜物と改めて感謝申し上げる次第です。
存続すること、継続することの大切さは今更申し上げるまでもありませんが、万物全ての事象の有効化への原則でもあります。めまぐるしく、変化、変革する社会情勢、それに伴う激動する経済の中で、変わりすぎた社会システムの揺り戻し、世界的な規模の財政危機、それに伴う通貨の危機、人口問題の偏在、景気の低迷等、人間社会の環境は常に異常環境の連続です。そのような変化の中での存続することによりのみ優位性が保てる事になります。後退であれ、存続あってこそ次なる展開があります。
今後も取り巻く環境は厳しく、華々しい同窓会活動と言うわけには行きませんが、今回の選択は正しく、いつかは花が開くことと確信致します。
今後とも皆様のご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。
同窓会の皆様へ 経営システム工学科主任教授 木村 光宏
小金井キャンパスは現在、小金井第2期工事の一環としての、最後の整備が行われています。旧研究棟、事務棟、教室棟などは取り壊され、跡地を平地とすべく環境を整備しています。法政大学のウェブページでは、新しくなりつつある小金井キャンパスの建物の状況をご覧頂けます。
このような大学におけるハードウェアの整備と並行して、一方ではソフトウェアの面、すなわち学部・学科の再編も行われました。いわゆる経営工学系は、2008年4月から経営システム工学科が発足しています。各担当教員は日々学生の教育と研究を通じて、大学・学科・卒業生に求められる社会のニーズに応えるべく奮闘 しております。
旧経営工学科の2007年当時の教員のうち、3名の先生方は2011年4月に理工学部に発足した創生科学科に移籍され、そちらで教育と研究に邁進しておられます。このようにして理工学部は5学科体制(機械工学科、電気電子工学科、応用情報工学科、経営システム工学科、創生科学科)となりました。
経営システム工学科は、今年度末にいわゆる完成年度を迎え、初めての学部卒業生が3月末に巣立つことになります。経営システム工学のセンスを身につけた彼らが社会に出て、それぞれの持ち場において活躍することを教職員一同願っています。
今後とも皆様のご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。