コロナ禍における理系同窓会の活動
前理系同窓会会長渡邊嘉二郎法政大学名誉教授には広く理系・デ工学部と理系同窓会との絆を太くしていただきました。これは特筆すべきことで、今後も継続してゆかなければならないことのひとつと考えています。理系同窓会の目的は一意に「同窓生相互の連絡を密にし、共同目的の事業を行い、もって全会員の学術的、社会的向上に寄与し、併せて母校(法政大学)発展のために活動することを目的とする。」です。(会員とは卒業生、在学生、在専任・旧専任教職員)
そのためにも理系同窓会では2つのメインの事業を行っています。1つ目は9月開催の理系・デ工学部主催「法政科学技術フォ-ラム」(理系同窓会後援)です。本来は母校の会場に出かけて行って直に見たり、講演を聞いたりするべきものと思いますが、本年度はコロナ禍、この「法政科学技術フォ-ラム」はコンテンツをオンラインにて発信され、前会長渡邊嘉二郎法政大学名誉教授による特別講演もありました。多くの皆様も視聴されたのではないかと思います。2つ目は学際期間中に開催の「ホームカミングデ-」です。例年在学生にとってのキャリア相談会や、母校に集って恩師、旧友と語らい、また母校の発展を見学するよい機会となっていますが、コロナ禍、今年度は中止のやむなきに至ったこと非常に残念な思いがしています。コロナ禍が続けばオンラインの活用等で開催できるように実行方法を考えてゆかなければならないかも知れません。
理系同窓会の理事会もオンライン(Zoom)にて回数を減らしながらも開催しています。
各学科同窓会の活動に目を転じてみますと、ほとんどの学科同窓会の活動も停止してしまっていたようですが、唯一ある学科同窓会ではこのコロナ禍のオンライン方式を逆手に取って(語弊があったらごめんなさい。準備にも数年かけていました。)今まで以上に大きな活動をなしとげた学科同窓会がありました。このコロナ禍、卒業生、在学生、教室と一体となったイベントをつくりあげました。イベントには特に自発的な在学生の参加も多く同窓会の存在に好印象を受け取ってもらえたのではないかと思います。今後も若い人の同窓会への参加の期待が大きくなりました。若い柔軟な思考が中心になしとげた同窓会の存在感の展開と(若い人の自分の利益になることの目的ではなく、在学生にとって有益となることの目的)、さらに若い人の同窓会への参加の期待に理系同窓会や他学科同窓会にとってもよい参考となるのではないかと思っていますし、期待もしています。
コロナ終了後における理系同窓会の活動
国内でもようやくコロナ終了の出口、明るい兆しが見えてきましたが、新たな蔓延に対する警戒には引き続き充分な注意が必要な状態です。
2020年、2021年のコロナ禍内においても各学科同窓会の活動は絶えることなく継続されていました。この間にもオンラインを武器にして若い年代の卒業生、また在学生、教室をも巻き込んだ活動、また学外の企業の協力を得ながら今まで以上に展開してゆくことが可能であることも判明しました。これらは特に若い人たちの柔軟な思考の参加により可能になっているものと思われます。
大学でも今後の法政大学の少子化に対する取り組み、留学生に対する援助の在り方等も議論され、理系の学部、学科では「法政大学理系コンソ-シアム」が設立されます。
(コンソ-シアム:直訳すれば「共同企業体」とでも言うのでしょうか)
別展の「法政大学理系コンソ-シアム説明資料をご覧いただければ幸いです。
理系の学部と理系同窓会が参加して、共同体として法政大学の将来のために一緒に活動をしてゆこう、そのためにも理系同窓会もお手伝いをしてゆこうとするものです。このように今後の理系同窓会の活動は今までの活動の他、新たに重要な使命も授かりました。
今後の理系同窓会の活動
継続活動
・「法政科学技術フォ-ラム」 理系同窓会後援
今年度もオンラインにて開催されています。
・「ホームカミンデ-」 理系同窓会主催 学際期間中に開催
今年度も昨年度に引き続き、コロナ禍につき中止となりました。
新たな活動
・「法政大学理系コンソ-シアム」設立
9月に理系同窓会側受け皿として委員会を立ち上げました。
各学科同窓会のご協力を切にお願いいたします。
今後は「ホームカミングデ-」は「法政大学理系コンソ-シアム」に集約されてゆくことも考えられます。皆さんの参加及びご協力を切にお願いいたします。
法政大学理系同窓会会長 佐藤良一