深い緑の森と丘に囲まれた人口10万人の静かなドイツの町、カイザースラウテルン市に時ならぬ歓声が沸き起こった。100mのジャンボ鯉のぼりがドイツのこの静かな町の空に見事、遊泳に成功し、ドイツ子のど肝を抜いた。(5月27日、28日 合計4回遊泳)
 この町は多くのドイツサッカー代表選手を輩出しているドイツサッカー界のメッカとも言える町で、2006年FIFAワールドカップドイツ大会の日本対オーストラリア戦の会場となる町でもある。またヨーロッパ随一の面積を持つ日本庭園(設計指導は建築家赤松邦彦氏 1965年工学部建築学科卒業)も有し、親日家も多い。またこの市には巨大魚の伝説があり市の紋章もこの巨大魚をかたどっている。
 ワールドカップドイツ大会開催に先だち、カイザースラウテルン市と赤松氏の提言により日独親善と文化交流・ワールドカッププレイベントとして実現したものであり、埼玉県加須市(鯉のぼりの里)のこのジャンボ鯉のぼり(設計は川口衞法政大学名誉教授)が出展され、ドイツの大空に遊泳したものである。 町のどこからでも良く見えたと多くの大人も子供も遊泳見学に集まってきてくれ、大空に遊泳するジャンボ鯉のぼりに見入っていた。また加須市からも子供たちに2000本のミニ鯉のぼりがプレゼントされ不足が出るほどの大人気であった。 鯉のぼりの他にも日本の文化として、津軽三味線、相撲甚句、そして書道のパフォーマンスもあり、大変な好評を博した。 最後に日本庭園に「宇宙めだか」「日本めだか」の放流会が行われ、カイザースラウテルン市主催の夕食会及び日独交歓会が行われ幕を閉じた。 佐藤 良一(建75)
|