法政大学工学部同窓会
 
2023年3月28日(火曜日)
第26号 法友工体連会報1/4(2009年11月12日) 印刷 Eメール

第26号 法友工体連会報を4回に渡り,毎週火曜日に公開していきます.

スキー部盛大に開催創部50周年記念式典

 去る7月4日(土)、スキー部創部50周年記念式典が渋谷東武ホテルにて盛大に開催された。「50年350人超の“汗”が築き上げたスキー部なる我が家に、皆が里帰りする一日にしよう」という『HOME“SWEAT” HOME 7.04』の合言葉の下、その日は朝から「小金井里帰りツアー」、「市ヶ谷デザイン工学部探検ツアー」、「定例OB総会」とイベントが組まれ、メインの「50周年記念式典」に至っては、遠くは沖縄から、総勢200名近くもの歴代部員と関係者が集結する一大イベントとなった。
 会場では、ひとりひとりの代と名前がプリントされた記念ビブ(ゼッケン)が名札がわりに用意され、老いも若きも、皆がビブを着用し、さながらスキー競技会の様相。来賓の工体連OB会各位も例外ではなく皆が喜んで(?)ビブを着けていた(それもかなり似合っている!)のには、流石は同じ“競技者”と只々感心。お付き合い頂いた皆様には、あらためて御礼申し上げます。
 式はまず、11名の今は亡き同志の名が一人一人読み上げられ「どうか今日一日、共にこの祝いの場にいて下さい」と黙祷を捧げることから始まる。故人のビブも部旗と共に壇上に掲げられていたことは言うまでもない。
 開式宣言後、建築学科高村教授による部長挨拶、クラブ沿革紹介、菊池工体連OB会長による祝辞まで粛々と進行。が、創部の立役者、スキー部初代大瀬氏による「乾杯!」の発声後は、会場のヴォルテージが一気に上昇。坪井デザイン工学部長の祝辞も、増田総長や中村工学部長といった大御所からの祝電読み上げも、かき消されてしまうほど。卒業以来何十年ぶりの再会が200名近く集う会場のあちこちで繰り広げられているのだから、仕方ないところか。一方、現役部員紹介でスキー部初の女性主将、3年佐藤志織の挨拶がはじまった途端、皆が一斉に壇上に集中したのもこれまた事実。現役、そして女性の力は偉大なものだと、感心半分、負い目半分。増田先生、中村先生、坪井先生には、このご無礼をお詫びすると同時に、私共スキー部への有難いお言葉に、この場を借りて心より御礼申し上げる次第。
 最後は、皆がひとつの“大きな大きな輪”となり、どこまでも轟く大声で校歌を斉唱。そのBLITZ(稲妻/1959年創部当時のクラブ名)の如き大きな「ホオセ~イ♪」の雷鳴に、ホテル宿泊者や公園通りを歩くカップルは、さぞ度肝を抜かれたことだろう。そう、このパワーと結束が我らがスキー部、そして法政大学工体連。皆さん、どうかお見知りおきを。
(スキー部OB会長 松田 立 ’88)



 


ごあいさつ

 

 法政大学理工系学部が改革を意図して大きく舵を切っていることは、デザイン工学部長、情報科学部長、理工学部長より既に述べられているので工体連の諸兄姉には良くご承知と思いますが、生命科学部を代表して一言申し上げます。
 これまで紹介されている学部は、諸兄姉にも比較的容易にその内容を想像出来るかと思いますが、「生命科学部とは何故か?」と思われる向きもあろうと思いますので、その点を紹介致します。
 まず、生命科学とは20世紀後半より勃興した領域で、DNAの構造が分かり、21世紀を迎える頃、幾つかの生物の全ゲノム情報が決定されました。その結果、一般的社会生活にも不可欠な情報であるという点が、何故に対する最も初歩的な答えです。今日、日常的メディアにもその知見無しには不都合があるというのが現実的な状況でしょう。
 もう一つは、法政大学は「Green University」を標榜しておりますが、それは、これからの社会生活において環境への配慮無しには過ごせないことと、如何にして環境への負荷を軽減させることが21世紀における存在意義を示すことであり、全地球的視野が要求されることでもあります。これは、生命科学部に環境応用化学科が入っている由縁でもありますが、現在化学と生物学は共に携えていることの証しでもあります。
 このような議論が、少し迂遠に響く向きには私の経験していることから一言申し上げます。バイオテクロノジー(生物工学)と呼ばれる分野がありますが、基礎的発見から出発した生命科学の情報を工学的に利用しようとする領域で、今や食品産業、医薬品産業、農業関連分野で大きく進展しております。法政大学でも幾つかの課題はありますが、他の理工系学部と連携して発展を意図しておりますので、生命科学部の誕生は時代に即したものと言えましょう。
 ここで、一言だけ我が生命科学部の特徴を付け加えます。上記の様な背景で、生命科学科を名乗るところは都内有力私大にも複数誕生しておりますが、学部を名乗るのは法政大学だけです。また、我が学部には植物医科学専修という植物を標榜する分野を設けておりますのも大きな特徴です。その意義を述べると「植物無しには地球上に生命の繁栄はありえなかった」ということと、「全人類を支えているのは植物である」という、余りにも当たりまえすぎて忘れがちの事実が背景にあり、それらも研究教育の対象にすべきであるという強い意思表示があるとご理解いただけたらと思います。短い文言に多くを含ませるわけには参りませんので、疑問を持たれる向きには、是非小金井地区の2008年秋に新装成った東館を訪れて確かめていただき、質問を発して戴きたく存じます。 
 最後に、生命科学は実験科学であることは言うまでもありません。このため、健全なる精神は健全なる肉体に宿るのも一つの事実と思い、スポーツに栄えあれと思っていることを付け加えて、工体連諸兄姉へのご挨拶と致します。

 
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