法政大学工学部同窓会
 
2023年3月28日(火曜日)
2007年度活動システム制御同窓会 印刷 Eメール
 3月3日(土)、坂倉守先生と平松豊一先生の最終講義が行われました。坂倉先生には、「ウィレマイト結晶釉」と題して、焼き物についてお話いただきました。タイトルの難しさとは打って変わり、内容は大変分かりやすく、焼き物に対する坂倉先生の深いご造詣と情熱が伝わってきました。今では製法が途絶えてしまった古代文明の焼き物のお話から、化学的観点からの釉薬の働き、また、人間が制御不能な現象としての焼き物の奥の深さなど、スケールの大きな大変興味深いお話でした。非常に残念なことに、ご講義では坂倉先生の作品を拝見することは出来ませんでしたので、今後、個展など作品を拝見出来る機会を楽しみにしています。
 平松先生には、「数論・保型関数と符号・暗号の融合に向けて」と題して、平松先生のご研究の歴史をたどりながら、その研究テーマに至った経緯とその面白さをお話いただきました。今でこそ、符号理論は情報化社会になくてはならないものとなっていますが、まだインターネットも十分に普及していなかった当時に、このご研究を始められた着眼点の鋭さと、これまでこの研究分野を引っ張ってこられた先生のご活躍に改めて感心しました。ご退職後は、数学の歴史的な難問を分かりやすく解説した本をご執筆される予定とのことです。今から、本の完成を楽しみにしています。
 
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