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第83号 法政大学理系同窓会報を11回に渡り,毎週月曜日に公開していきます.

研究室紹介

大川研究室

 
 本研究室には現在、大学院修士14名と学部4年生8名の計22名が所属しており、金属疲労に関する研究を行っています。金属疲労の中でもとくに、引張りや曲げ、ねじりなどの複数の負荷が同時に作用する複雑な荷重条件下での疲労挙動の解明や寿命予測に関する研究が研究室のメインテーマとなっています。油圧サーボ式多軸応力試験機や曲げやねじりに特化した疲労試験機を用いた実験的疲労研究に加えて、有限要素法や弾塑性力学に基づき、パーソナルコンピュータを用いて疲労強度を簡便に評価する方法についての研究も行われています。私が現在行っているのは、原子力機器などの実機を想定して、これに地震などのような過大な荷重が少数回だけ加わる場合の疲労強度や変形挙動について調べる研究です。実機配管材のステンレス鋼と炭素鋼に繰返しねじりを加える実験から、その疲労強度は材料の種別や荷重、変形の制御方式、静的荷重の有無により大きく異なるという知見が得られています。


高島研究室

 
 私たち高島研究室は、今年度から慣れ親しんだ研究棟3階と南館6階の研究室から、新しく出来た北館32にあるロボティクス・制御工学研究室へ引っ越し、高島俊教授のもと、M2年6人、M1年6人、4年生7人の計20人で活動しています。
 研究内容は、二足走行ロボット、サクソフォン自動演奏ロボット、人工喉頭を用いたシンガーロボット、トランポリン運動ロボットなど、過去の研究を引き継いだものから、新たにマウンテンバイクを用いた曲技ロボット、段違い平行棒運動ロボット、自動洗濯 完結ロボット、お庭番ロボット、マジックを行うロボットハンド、6自由度マニュピレータを用いた制御、フレキシブルなロボットアームを持つ衛星の姿勢制御等の新しいものまで、様々なロボットについて研究しています。
 毎年恒例の夏合宿では、静岡県の宇佐美に行き、中間発表、飲み会、バーベキューと研究室内の交流を深めてきました。
 後期からは、3年生も加わり、4年生・M2年は論文、M1年は就活と忙しくなってきますが、みんなで力を合わせて頑張っていきたいと思います。また、youtubeにtkrobosgruで、ロボットの動画を続々とUPしていく予定なので、ぜひご覧ください。


山本研究室

 
 私たち山本研究室に所属する学生は、山本康博先生のご指導のもと、電子材料工学を学んでいます。院生は修士2年生、修士1年生共に7人ずつ、学部生は4年生が7人、3年生が9人在籍しています。メンバーは非常に個性的で、様々なモノマネを披露しながら資料を作成する生徒や、鼻歌では済まないレベルで熱唱しながら実験装置を動かす生徒がいます。また、研究室内では研究内容の中間・最終発表会のほか、バーベキューや鍋パーティー等のイベントも行われ、学年の枠を越えて盛んに交流を深めています。写真は10月5日に行われた平成23年度卒業・修士論文の中間発表会の際に撮影しました。この発表会では、修士2年生と学部4年生がこれまでの研究成果と今後の展望について発表しました。発表を行わない学年も、先輩の研究を参考にし、あるいは後輩の研究にアドバイスを行い、たいへん有意義な発表会となりました。今後も山本研究室は、チームワークを武器に頑張って行きます!
 


柴山研究室

 
 柴山研究室では、有限差分時間領域(FDTD) 法やビーム伝搬法(BPM)を用いて電磁界を数値解析することにより各種機能デバイスの設計を行 い、またこれらの計算を効率よく実行できる解析手法を開発しています。電磁界の振る舞いを数値計算でシミュレーションし、より高効率で小型化された機能デバイスを設計することが研究テーマです。
 具体的には、金属表面に励起される表面プラズマ波を利用した高感度な光学センサの設計や、光波と電波の中間に存在するこれまで未開であったテラヘルツ領域での導波デバイスの検討、などが挙げられます。柴山研究室は2009年度に創設されたばかりですが、学生同士、また、先生と研究内容を日々議論しながら、積極的に研究に取り組んでいます。各個人が研究に対する責任とやりがいを持てる、またそれに取り組むことができる環境にあります。