法政大学工学部同窓会
 
2023年3月28日(火曜日)
法政大学工学部同窓会
第79号 法政大学工学部同窓会報(5/5)(2009年11月5日) 印刷 Eメール

土木工学科入学者の一級建築試験の受験資格について
 工学部土木工学科に入学し(2003年度以前)、都市環境デザイン工学科として卒業した(2004年度以降)方は、実務経験2年以上で一級建築士試験に出願ができます。その際は、以下の点にご注意ください。
・学校コード「999999」でお申し込みください。
・大学発行の一級建築士試験受験専用の卒業証明書と成績証明書が必要です。


新任教員
情報電気電子工学科 稲田 太郎 任期付教授
システム制御工学科 石原 義正専任講師
                           笹野 睦雄専任講師


退職教員
都市環境デザイン工学科 西谷 隆亘  教授
生命機能学科 石浜  明 教授
情報電気電子工学科 本間 紀之 教授
物質化学科 浜中 廣見 教授
システム制御工学科 笹野 睦雄 専任講師
経営工学科 中里  勝 助手


元同窓会長 川瀬正幸氏の逝去を悼む

 去る6月23日、突然の悲報に接し、驚きとともに深い悲しみを禁じ得ません。深く哀悼の意を表します。
 川瀬氏は、平成5年第14代工学部同窓会会長に就任。工学部創立50周年の記念事業を工学部当局と連係し実行されました。また当時の大学受験生の減少、理系離れの進行等々、大学の厳しい状況に対し、同窓会も微力ではあるが全面的に協力しようと新たなる100周年に向けて先鞭をつけられました。その心は、初代工学部長の加茂先生が「大学と同窓会は車の両輪であり密接な関係を保って行くことが必要」を実践することだったと思われます。川瀬氏の残された大きな功績であります。
 謹んで冥福をお祈りいたします。合掌

 
第79号 法政大学工学部同窓会報(4/5)(2009年11月2日) 印刷 Eメール

工体連

 今年度も毎年恒例の以下の3つのイベントを中心に活動していきます。

6/27 工体連お祭り(OB・現役懇談会)
9/12 各部対抗ゴルフ大会
11/1 ホームカミングデー

 工体連会報は今年5月に25号を発行しました。次号26号ではスキー部50周年記念式典を特集します(10月中旬発行予定)。
 同窓会のホームページにリンクを張っておりますので、工体連会報を是非ご覧下さい。
 学部再編・飯田橋展開により、新入部員の加入が懸念されておりましたが、5月現在で約110(昨年より20名増)の1年生を迎え、各部とも公式戦に向けて練習に励んでいます。

 
第79号 法政大学工学部同窓会報(3/5)(2009年10月26日) 印刷 Eメール

新学科会長就任挨拶



 工学部同窓会の皆様には日頃大変お世話になり心から御礼申し上げます。私は68年に卒業しました。過去に経験した右肩上がり経済から、隔世の感の景気低迷、少子高齢化に伴う下降経済は、ある面では日本経済の優位性が失われつつあるグローバル経済下での宿命とも思えます。同窓会もこの難しさが影響して来ると考えます。発展を願うより、着実な基礎固めの時と考えます。今後とも経営工学科同窓会をよろしくお願いします。

 電子情報学科同窓会会長にご指名を頂き、今年度より就任しました森 加夢偉と申します。学部・学科再編の波が押し寄せ、電子情報学科も一部の学生を除き、残すところあと2年となりました。そのような中でも、諸先輩方と後輩の関係が続くような同窓会になるよう、少しでもお力添えが出来ればと考えています。宜しくお願い申し上げます。


第17回 法政大学全国卒業生の集い 長崎大会 2009 10.16-18

10/16(金) 記念ゴルフ大会
10/17(土) 記念式典(講演) 懇親会(演舞)
10/18(日) 出島、軍艦島、雲仙、島原、九十九島、
       佐世保、平戸など 法政フェアin長崎
申込・問合せは工学部同窓会事務局まで 電話/FAX 042-387-6385
主催:法政大学校友連合会
主管:法政大学校友連合会長崎県支部


各学科の50周年記念式典
○経営工学科同窓会
 開催 H20.11.29
    吉祥寺東急イン
○土木同窓会
 開催予定 H21.11.23
      小金井キャンパス
○電気電子同窓会
 開催予定 H21.11.29
      新宿京王プラザホテル
○機械同窓会
      検討開始

 
第79号 法政大学工学部同窓会報(2/5)(2009年10月19日) 印刷 Eメール



環境問題の先端化学『根本はチャレンジとアイデア』
生命科学部 環境応用化学科  西海 英雄教授
http://nishilab.k.hosei.ac.jp/

社会情勢と環境応用化学
 戦後、日本の復興を支えてきた産業の中で、石油を中心とした重化学工業は見逃せません。しかし、昭和48年のオイルショックで経済は落ち込みました。その後は、自動車産業~IT社会と息を吹き返してきましたが、また、ここのところで行き詰まってしまいました。今は、バイオや環境工学が非常に重要視され、化学の重要性が再度見直される状況にあると思います。
~持続可能な環境科学~
 今の化学は、グリーンサステイナブルケミストリー(GSC)『持続可能な社会のための環境共生化学』が潮流となっています。
 人間にとって環境への影響を最小限にし、経済的な効率を上げる(グリーンケミストリー)と共に、持続性を考慮し次世代へ継承する(サスティナブル)ことを意味します。
 化学はモノです。原料があり、原料からそのモノを作ることで炭酸ガスが発生します。また、出来上がったモノは純品ではなく、普通は混合物なので、精製しなければなりません。その精製の過程で、またCO2などを大量に廃棄してしまいます。それをどう減らしていくのか…。いかにして省エネ型のものを作るか…。それを如何に持続するか・・・・。それが研究の基本となっています。そしてこれからの産業を支えていくものだと考えています。
ゼロエミッション
 自然界に排出物を出さないことを『ゼロエミッション』と言います。フロンに対して私どものゼロエミッションの取り組みは次のように考えます。
 フロンは自然界に悪影響を及ぼすことが二つあります。一つは御存知の通りオゾン層を破壊する第一世代のフロンでこれは塩素を含んでいて、製造は禁止されています。
 二つ目は第二世代のフロン(代替フロン)と呼ばれ塩素が含まれないものなど色々あるのですが、オゾン層破壊が少ないことから広く用いられるようになりました。しかし、このフロンは温室効果を引き起こすため、暫定的なフロンと考えられます。
 私どもの研究室では、第一世代のフロンを、光など当てることによりエーテルと塩に分解出来ることを発見しました。このエーテル(フロロエーテル)が第三世代のフロンとなります。エーテルには酸素が入っているので、空中に出てしまうと壊れて無害になります。だからオゾン層を壊さなければ温室効果も引き起こしません。
 ゼロエミッションというのは全くごみが出ないということですけれども、ここで出る残りのごみとなるものは塩です。塩は海にいくらでもあります。有害なものから有用なものを生むということで、有効に資源を使う研究を進めています。
太陽の光から食べ物を~チャレンジすることが目標です~
 地球上の石油・メタンなどのエネルギー源というものは、延命策はあるにせよ使ってしまうといずれなくなってしまいます。
 そのとき、最後に残っているのは太陽の光です。これは地球の外から入ってきていて、太陽が輝いている限り利用できます。私どもは、光触媒『フラーレン』というものを研究しています。
 太陽光を使い工業的に食料を作ろう…。ということで、空気と水と炭酸ガスと『フラーレン』を利用しアミノ酸を作るのが、今のターゲットです。目標は大きいのですけれども、今はアミノ酸までは行ってなく、アミン類まで出来るということが分かってきました。いずれは、醤油みたいなものがいっぱい出来ればと考えます。
 私の目標は、チャレンジすることです。色々なアイデアを試し人が思いつかないようなことにチャレンジする。そこに目標を持つことで偶然でも新しい発見の可能性が出てきます。そこが非常に面白いところです。
最近の研究話題から
 ビーカーを2つ置き、その中に超純水をいれる。超純水という意味はイオン性の物質がなく、電気的に動くものがありません。超純水が入っているビーカーに表面いっぱいに水を入れてビーカー2つをくっつけておきます。そして、そのビーカーの中に電極を刺し10万ボルトほどの電圧をかけ放電します。そうすると水はビーカーの表面を流れ、離していくと水の橋ができるんですよ。これがウォーターブリッジといってこの間テレビのドリームビジョンという番組で実験してみました。
 それは、私が見つけたのではなく、オーストリアのファックさんという方が1年くらい前に発見したものなのですが、その後もメール等でやり取りをし、楽しい思いをしています。
これからの大学 大学全体のサステナビリティー(持続性)を求めポスドクを雇うなど、大学もいよいよ研究支援システムの強化が始まりました。 今までは教育にすごい力を入れ、教育支援システムがずいぶん整備されてきました。
 これからは、研究関係の支援システムの力を上げていくことが肝心です。
 校舎も新しくなり環境が飛躍的に良くなりました。大学は教育と研究がワンセットになっているものと私は考えます。まだ試行的ですけれども、競争社会に入れるかどうか、ちょうど今が変わり目です。そして、教育と研究というのは非常にハイレベルになっていく可能性を持っているのも今かな、と思います。
研究室の雰囲気作り
 毎年、和気アイアイとした研究室です。コンパが多いところなどが一番の特徴なのではないかと思います。冬はスキー、夏は合宿、他に、私の家へ呼んだり、忘年会をやったり、芋煮会なども行っています。芋煮会には最初、人も余り集まらなかったのですが、今や触媒とかの研究室つながりで、15大学くらいからなる本当に大きな集まりになりました。
 学生はそういう一つ一つのイベントで徐々につながりを深め、ひとつの自治体としてまとまりが出て来ます。
卒業生とのつながり
 OBとOGのつながりということでは、メーリングリストを作成しています。今まで270人くらいの卒業生がいますが、半分くらいのアドレスが分かっています。そのメーリングリストに、研究や行事を流しています。研究室も34年が過ぎ卒業生も、年代が20代~50代と離れてきています。それぞれに価値観や物の考え方が違うため流す情報もなかなか難しいのですが、5年毎に研究室の同窓会を開いています。卒業生とのつながりを大切にしておくことは、結果的に大きな力になります。また、結束も強くなりますからから、こういうことは続けることに意味があると考えております。

西海先生!研究室の皆さま
お忙しい中ありがとうございました。
聴き手 山川 宏明(土84)
南埜 智子(シ08)

 
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